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固定電話がずっと話し中?原因と直し方を解説

固定電話がずっと話し中?原因と直し方を解説

「固定電話にかけても、ずっとプープーと話し中…。本当に通話中なのか、故障しているのか分からず不安になった」――そんな経験はありませんか?とくに高齢のご家族や離れて暮らす大切な人と連絡が取れないとき、固定電話の“話し中状態”は心配の種になります。

この記事では、固定電話がずっと話し中になる原因をやさしく解説し、ご自宅でできる対処法やトラブルの切り分け方もご紹介します。

また、受話器の上げっぱなしや回線不良、電話機本体の故障、転送設定など、よくあるケースを事例付きで整理しています。

「いつも通りつながるはずの電話がつながらない…」そんなとき、何を確認し、どう対応すればよいのか。この記事を読めば、原因を特定して、すぐに対応できるようになります。

固定電話がずっと話し中になる原因と正しい切り分け方法

固定電話がずっと話し中になる原因と正しい切り分け方法

「固定電話にかけてもずっと話し中でつながらない」。こうした現象に直面したとき、相手が本当に通話中なのか、自宅の電話機や電話回線に不具合があるのか、状況を正しく判断するのは意外と難しいものです。

この記事では、トラブルの原因を効率よく見極めるための「切り分け方法」を、初心者の方でも実践できるよう具体的にご紹介します。

相手が本当に通話中か確認する方法とは?

話し中の原因が「相手側にあるかどうか」を確認する手順をご紹介します。

まず、相手の電話番号が固定電話か携帯電話かを確認しましょう。固定電話で話し中になるケースでは、受話器が上がったままや回線の占有が原因であることが多く、携帯電話であれば着信拒否やスマートフォンの通話アプリの仕様でビジートーンが鳴る場合もあります。

確認方法として最も手軽なのは、別の電話機や携帯電話から同じ番号にかけてみることです。もし、別の番号からでも同様に話し中になる場合、相手が本当に通話中であるか、電話機の受話器が上がったままになっている可能性が高いです。

また、話し中の時間が常に一定(たとえば30秒ほどで切れる)場合は、通信事業者側で何らかの設定ミスや障害が発生しているケースも考えられます。NTT東日本の公式サポートページでは、リアルタイムで地域ごとの通信障害情報を確認できますので、あわせてチェックしてみてください。

ちなみに、IP電話や光回線を使用している場合は、通信ルーター(ONU)やビジネスフォンの主装置(PBX)の影響で通話がブロックされていることもあります。

相手側の状況を確認しても解決しない場合は、次の小見出しで紹介する「自宅側の原因」もあわせて確認しましょう。

 

受話器の上げっぱなし・通話終了忘れが話し中の原因に?

「自宅側の固定電話」に原因がある場合のチェックポイントを紹介します。

家庭でよくあるのが、受話器の戻し忘れです。とくに高齢者が利用する家庭では、電話を切ったつもりでも、受話器がきちんと戻っておらず、回線が開きっぱなしになっていることがあります。この状態では、外部からかけるとずっと話し中になります。

確認するには、まず電話機本体を見て、受話器がしっかりと置かれているか、電話機の「通話ランプ」が消えているかどうかをチェックしてください。最近の電話機では、通話中は赤や緑のランプが点灯するモデルも多くあります。

また、コードレス電話機をお使いの場合、子機側が通信圏外になっていたり、バッテリーが切れていたりすると、親機が誤作動を起こし、話し中になることがあります。親機・子機の電源を一度切り、再起動してからもう一度確認すると改善することもあります。

さらに、ひかり電話やIP電話をご利用の方は、ONUやルーターの再起動も有効です。通信障害や一時的な回線のエラーが発生している場合、数分の電源OFF/ONで回復することがあります。

💡ONUとは?
ONU(Optical Network Unit/光回線終端装置)とは、光ファイバーを使ったインターネット回線を電話機やパソコンなどの機器に接続できる信号へ変換する装置のことです。
通常、インターネットやひかり電話の開通時に通信業者(例:NTTや光回線キャリア)から貸与され、自宅の壁から引き込まれた光ケーブルと接続されています。ONUにトラブルが発生すると、電話機が話し中になったり、インターネットが不安定になったりすることがあります

まずは、ONU本体に異常ランプ(赤点灯・点滅など)がないかを確認し、異常がある場合は再起動をお試しください。それでも改善しない場合は、通信事業者への問い合わせが必要です。

こうしたチェックと対策を行っても解決しない場合は、電話機の故障や断線の可能性も考慮し、修理業者や通信キャリアへの相談を検討してください。

 

固定電話がずっと話し中になる原因別の直し方・確認方法

固定電話がずっと話し中になる原因別の直し方・確認方法

話し中がずっと続くと、「電話回線のトラブルかも?」と思われる方が多いですが、実はご家庭内で簡単に確認・解決できるケースも少なくありません。

ここでは、固定電話が話し中になる原因を機器の不具合と通信回線の障害に分けて、それぞれの具体的な対処法を解説します。落ち着いて一つずつチェックしていけば、専門業者に頼らずとも解決できる可能性が高いです。

 

電話機の故障・電源トラブル時のセルフチェック方法

この項目では、家庭内にある電話機そのものに問題がある場合の確認方法をお伝えします。

まず基本の確認として、電源コードとモジュラーケーブルの接続を見直しましょう。とくに壁のジャックと電話機本体の接続部分は、長年の使用や家具の移動でゆるんでいることがあります。端子にホコリがたまっていたり、軽く抜けかけていたりするだけでも通話ができなくなります。

💡モジュラーケーブルとは?
モジュラーケーブルとは、電話機と壁の電話回線ジャック(モジュラージャック)をつなぐ細いコードのことです。一般的には白やグレーの平たい形状をしており、両端に透明なプラスチックのコネクタが付いています。LANケーブルと似ていますが、電話用の信号を通す専用のケーブルで、断線や接触不良があると固定電話が使えなくなります。

確認の際は、ケーブルが折れ曲がっていないか・接続が緩んでいないかを目視でチェックし、可能であれば別の予備ケーブルに取り替えてみるのも効果的です。

 

次に、通話ランプやディスプレイ表示の異常をチェックしてください。多くの電話機では、通話状態や着信履歴、通信状態がディスプレイに表示されるようになっており、これが消えている、または異常な表示(例:「–」「エラー」など)が出ていれば電源系統にトラブルがあるサインです。

特にコードレス電話機では、子機のバッテリー切れや充電台との接触不良が原因で話し中になることも多く見られます。子機のバッテリーが膨張していたり、数年以上交換していなければ、電池の寿命を疑ってみましょう。メーカーによっては、5年以上使ったバッテリーの交換推奨時期とされています。

もう一歩踏み込んで確認するには、別の電話機を一時的に接続してみる方法もあります。これにより、現在の電話機が原因かどうかを切り分けることが可能です。

 

回線異常・通信障害があるかどうかの見分け方

ここでは、電話機以外の要因――つまり通信回線側の異常や障害について、どのように判断すればよいかを解説します。

最初に確認すべきは、インターネットや他の通信機器の動作状況です。固定電話とインターネットが「ひかり回線」や「IP電話」でひとつの通信回線を共有している場合、どちらかが使えないときは、通信網全体に問題が起きている可能性が高いです。

このような場合には、ONU(光回線終端装置)やルーターのランプ表示を確認しましょう。通常、正常な状態では「光」「認証」「UNI」といった表示ランプが緑色に点灯していますが、赤やオレンジに点滅しているときは回線異常のサインです。もし見慣れない表示があれば、機器の説明書を確認し、電源の入れ直し(再起動)を行うのが効果的です。

また、地域全体で通信障害が発生しているケースもあります。その場合は、自分の機器ではなく、回線事業者側の問題です。たとえばNTTやKDDIでは、公式サイトやX(旧Twitter)で障害情報を発信しています。

もし回線異常の可能性が高いと判断された場合には、通信事業者に直接問い合わせることが最も早い解決方法です。電話番号や契約情報を手元に用意しておくと、対応がスムーズになります。

 

固定電話がずっと話し中になる前に防ぐ!家庭でできる対策と知識

固定電話がずっと話し中になる前に防ぐ!家庭でできる対策と知識

固定電話の「ずっと話し中」トラブルは、いざという時に限って発生するものです。ですが、あらかじめ設定や操作を見直すことで、回線障害や通話トラブルの多くは防げます。

この章では、着信拒否・転送設定が原因となるケースや、高齢の方に多い操作ミスによる事例と、その対策をわかりやすく紹介します。誰でもできる予防策として、ぜひご家族で実践してみてください。

 

着信拒否設定や転送が“話し中状態”になる原因に?

このパートでは、着信拒否や転送設定が「話し中」に見えてしまう原因と、その対処法をご紹介します。

固定電話でも、「特定番号からの着信拒否」や「留守電に転送する設定」などの機能を利用していると、相手からの発信時に“プープープー”という話し中音が返されることがあります。とくにNTTの「ナンバーお知らせ136」や、クラウドPBXを導入しているオフィス電話では、設定ミスによる着信ブロックが見られることも。

たとえば、以前に営業電話対策で設定した迷惑電話お断りサービスを解除し忘れていると、家族や知人からの着信すら拒否されてしまい、話し中音が鳴ってしまうのです。

さらに、転送設定が「即時転送」や「話し中転送」になっていると、相手側にとっては“つながらない”と感じられることもあります。こうした設定の有無は、電話機のメニュー画面や、通信事業者のサポートページからも確認できます。

通信回線を見直したい方へ
現在の電話環境に不安がある方や、もっと安定した通信を求めている方は、NTTフレッツ光・ひかり電話 の導入も検討してみてください。高速・高安定の通信網を活かしたサービスで、家庭用からビジネス用まで幅広く対応しています。

着信拒否や転送の設定は便利な機能ですが、定期的に見直す習慣をつけることで、思わぬトラブルを未然に防げます。

 

高齢者に多い“思い込み操作”による固定電話トラブルとは?

このセクションでは、高齢の方によく見られる固定電話の“うっかりミス”や誤操作によって話し中になる原因を掘り下げてご紹介します。

たとえば、「通話が終わったつもりで受話器を戻していない」「子機のボタンを押しっぱなし」「親機がオフフック状態で操作不能になっている」といった操作ミスが、そのまま回線の占有状態=話し中状態になってしまうケースはよくあります。

また、最近の電話機は多機能化が進んでおり、液晶画面や音声ガイダンス付きのモデルも増えています。その結果、「ボタンを長押ししすぎたことで設定が変わってしまった」「音声ガイダンスが途中で止まっても、設定完了と誤解してしまった」など、意図せぬ設定変更が原因になることも少なくありません。

こうしたトラブルを防ぐには、まず操作方法の紙マニュアルを見える場所に置いておくことが有効です。また、親族や訪問ヘルパーの方など、日頃から関わりのある方が月に1度でも設定と動作の確認を行うことで、トラブルの芽を早めに摘むことができます。

さらに、電話機によっては「通話ランプ」や「メモリー表示」など、トラブル時に異常を知らせる機能も備わっていますので、そうした目視確認ポイントも活用しましょう。

このような“思い込み操作”によるトラブルは、ちょっとした習慣や環境の工夫で確実に減らせます。高齢の方でも安心して使い続けられるよう、家庭内での共有ルールづくりをおすすめします。

 

まとめ|固定電話がずっと話し中になる原因と対処法を正しく知って安心を

固定電話がずっと話し中になるトラブルは、受話器の戻し忘れや機器の故障、回線の不具合、さらには設定ミスなど、意外と身近なところに原因があります。

本記事では、

  • 相手側か自宅側かを切り分ける方法
  • 電話機・配線のセルフチェック
  • 通信障害の見分け方
  • 着信拒否・転送設定の見直し
  • 高齢者によくある誤操作の対策法

などを具体例を交えてご紹介しました。

とくに高齢のご家族がいらっしゃるご家庭では、「電話がつながらない=連絡手段の断絶」に直結し、大きな不安要素になります。だからこそ、日ごろからのチェックと予防策がとても大切です。

✅ 固定電話やインターネット環境に不安がある方へ
安定した通話・通信を望まれるなら、NTTフレッツ光・ひかり電話 の導入も検討してみてください。自宅でもオフィスでも、快適な通話・通信環境を整えることができます。

最後にもう一度お伝えしますが、「話し中が続く=すぐに故障とは限りません」。まずは本記事の対処法を一つひとつ実践して、ご家庭の通信環境を見直してみてください。

 

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